2016年箱根駅伝テレビ観戦にあたって

2016年箱根駅伝テレビ観戦にあたって

奥田祐司(兵庫県支部長・S37営卒)記

 

最初に明大スポーツ新聞の記事から記します。

新聞には「エース級の存在が求められる」と書かれております。駅伝の高速化が進む近年はエースの他にも主要区間を担える「エース級」の存在が不可欠だ。箱根でも出遅れを恐れて1区や3区にも主力を配置するケースが増えている。そこに「エース級」を配置出来るかが上位進出やシード権獲得のカギを握るともいえる。

今年の明大はエースとして横手、木村が君臨しているが、それに次ぐ「エース級」が不在だ。

駅伝経験という点では出雲で収穫を得たが「エース級」不在の不安は解消されなかった。2区の江頭賢(商3)こそ今後に期待を抱かせる走りを見たが、距離が延びる箱根の主要区間では未知数である。現状では貯金を計算できるのはエースの二人だけである。西駅伝監督の「今年は辛抱の年」という言葉がチームの現状を物語っている。横手不在で臨む全日本では「エース級」不在のままでは出雲以上に厳しい結果が予想され、箱根駅伝では結果以上に内容が問われるレースとなりそうである。

 

次に校友会奈良県支部幹事長・S50商卒・岡田頼明さん(現役時代に箱根駅伝の6区山下り走者)から箱根駅伝への思いを語ってもらいましたので、それを記します。

 今年は明治最強世代が卒業し、耐える年となった。上位5校の青山、東洋、駒沢、早稲田、山梨学院との差は認めざるを得ない。シート校10位以内を目標に「強豪明治」の再来を期待し熱烈な応援をしましょう。

特に今年は、戦略的に設定タイムベースに経験者の少ない陣営や山登りを克服できる陣営に重要性の高い選手を配置すると同時に、復路ではいかに各ランナーのタイム差の勝負にかけられるかが鍵となると思っております。

一方選手個々については、日本学生界の長距離ランナーのトップレベルの集団の一つである明治競走部の中で競争に打ち勝った16名のシード選手が登録され、さらに10名が選抜される。

 

選手は、強く箱根駅伝出場を目指し、自他ともに厳しく、自分に合った走行を作り上げ、常に細かく刻んだ設定タイムをいかにクリアーするか、競走相手の心理をいかに読み取れるか、さらにベストコンディションをいかに作り上げられるかが重要ポイントとなり、それに打ち勝った選手が選ばれる。根性だけではなしえない通常の厳しい鍛錬訓練を耐え抜いて、成績順位のみでなく各ランナーが棄権することが一番の恥であり継続は力なりと教え込まれて箱根を走破する明治の各選手にたいして、是非とも応援をして下さい。